介護業界は未経験者も積極的に採用している
介護の現場では介護福祉士をはじめ、介護職員初任者研修や実務者研修などさまざまな資格を持った人が活躍していますが、介護士のニーズが高まっている今、未経験や無資格でもやる気がある人は積極的に採用する傾向があります。
資格を持っていた方が一定の知識やスキルが身に付いているため仕事の幅も広がりますし、転職活動も有利に進めることができます。ですが、経験や資格がなくても介護の現場で活躍することはできるんです!
誰でも最初は未経験で新人として働きます。経験を積んで戦力になっていくわけですから、「経験がないから」「資格がないから」と不安に思うことはありませんよ。
今、介護業界が最も頭を悩ませているのが人材不足の問題です。団塊の世代が75歳以上となる2025年には人材不足は今以上に深刻になるとして社会問題にもなっています。そのため、介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を持っている人はもちろんですが、有資格者をサポートする人への期待も大きく高まり、無資格者や未経験者も積極的に採用しています。
未経験者を積極的に採用している介護施設はたくさんありますが、働きやすいかどうかは別の問題です。未経験者が働きやすいのは比較的規模の大きな施設や教育体制が整っている施設です。なぜなら規模の大きな施設は職員の数自体が多いので指導する人材に困ることはありませんし、教育体制が整っている施設は未経験者だけでなく勤務しているすべての職員が働きやすいように環境を整えているからです。
未経験者にとって気になるのは「実際にどんなことをするの?」ではないでしょうか?施設の理念や運営方針によって違いはありますが、いきなり入浴や排泄の介助を任せられるわけではないので安心してくださいね。まずは利用者の顔と名前を覚えるところからです。規模の大きな施設では入所している人の数も多いので意外と大変かもしれません。
食事の配膳や下膳も未経験者の仕事です。利用者ごとに食事形態や栄養管理は違うため、間違えずに配膳しなければなりません。慣れるまでは座席表を確認しながら行うといいでしょう。
また、清掃やシーツ交換なども未経験者の仕事です。一般的な掃除と同じように掃除機やモップ、雑巾を使ってトイレや洗面所、床を掃除していきます。意外と大変なのがシーツ交換。皮膚の弱い人も多いためシーツ交換はかなり頻繁に行われています。普段から家でやっているから簡単!と思っていても、一般家庭のサイズよりも大きな1枚物のシーツを使用しているので多大な労力がかかることに驚いてしまうかもしれません。