介護士として働くメリットと注意しておきたいポイント
年齢や経験を問わず、やる気があれば働けることでしょう。子育て中でしばらく仕事から遠ざかっていた方や、第二の人生をスタートさせるために新しい仕事を探している50代、60代の人もチャレンジしやすいとして大きな注目が寄せられています。
それに資格がなくても介護士として働きはじめることが可能で、中には働きながら資格が取得できるようにバックアップしている施設もあります。介護職員初任者研修、実務者研修、そして介護福祉士と1つずつ資格を取得して経験を積んでいくことでステップアップも実現できます。
まずは給料について。介護士は無資格でも働くことができますが、資格手当が付かないため通常よりも給料が低くなります。また、運営母体や夜勤の有無など働き方によって給料の額が大きく異なります。それに施設形態によってはカレンダー通りに休めるとは限りません。例えば入居型の施設の場合、基本的に24時間365日体制で介護を行っているため休日は土日ではなく平日になることもありますし、固定の休みも期待できません。
介護士は「きつい」「きたない」「きけん」の3Kだといわれていますが、その中でもなかなか慣れることができないのが「きたない」の部分です。介護は介助が必要な人の生活を支える仕事なのできれいごとだけでは済まないことも当然あります。排泄の介助がそれにあたりますが、仕事とはいえ他人の汚物を扱うことに抵抗を感じてしまう人もいます。
実は、無資格で働きはじめた後に資格を取得してステップアップしている人も多いんです。無資格だと仕事の範囲が狭まってしまうからですね。介護士の主な仕事は身体介護・生活援助・その他の業務の3つですが、身体介護は利用者の身体に直接触れて介助を行うため資格がなければできません。介護施設では介護福祉士などの有資格者がいて現場を指示しているため無資格でも動くことはできますが、1人で行動することが多い訪問介護では資格がなければ業務が成り立たないため介護士として働くことすらできないんです。
訪問介護で身体介護を行うためには介護職員初任者研修の資格が必要です。
介護の資格の中でも入門的な資格として位置づけられており、介護の経験がない人も理解しやすいカリキュラムとなっているため比較的簡単に取得できます。基本的な医学・医療分野や介護保険制度などを中心に学んでいきますが、実習を通じてしっかりと知識が得られるので大丈夫ですよ。
慣れない仕事で最初は大変かもしれませんが、働きながら介護職員初任者研修を取得した人もたくさんいます。ぜひチャレンジしてみてくださいね。